暖かい家とは?

地球温暖化対策のため、自動車はハイブリッド・電動化、住宅は断熱強化でCO2削減に取り組んでます。
この断熱強化ですが、「断熱強化=暖かい家」とならない事があるので注意が必要です。
エアコンを頻繁に使う方は暖かい家になると思われますが、冬場に暖房器具を控えめに使う方は建て替え後の家で暖かく感じられない場合があります。
なぜならば、建物の構造が暖まりにくく冷めにくくなってるためです。
晴れた昼間の場合ですが、ガラスから入る日光の熱をある程度遮断しているので室温の上昇が緩やかになり体感として暖かさが感じられない事があります。
「断熱ガラス=ある程度の日射熱を防いでしまう」となるので、それをエアコンで補うのがCO2削減になるのか疑問です。
冬は有効な日射取得、夏は軒・庇・簾で日射遮蔽が理想です。
住宅も性能を数値化する傾向にありますが、数値で計れない部分を上手く設計に取り込めたら住みごごちの良い家になりますね。

鈴木康志