法人の名のもとに

昭和57年(1982年)私たちは純然たる建築設計事務所として創業しました。
建築士としてお客様の思いに耳を傾け、希望を形にすべく、考えに考え抜いて最良のものを提案し種々の建築図面を作成する。それは、苦労はあってもその分やりがいのある仕事でした。
しかし、建築に携わっていくうちに、不完全燃焼のような、どこか達成感が満たされないようなそんな思いが澱のように溜まっていくのを感じ始めました。
それは建築において「設計」と同様に重要なプロセスである「施工」を建築会社に委託していたことに対する「つくり手」としての自責の念に他なりませんでした。
設計事務所が設計をし、建築会社が施工する。そんな「当たり前」に疑問を抱くようになったのです。それで本当に「つくり手」と言えるのだろうか。
そして建築の「真のつくり手」であろうとするならば、すべてをきちんと引き受けるべきとの考えに至り、平成2年(1990年)私たちは株式会社サン工房を設立し、同時に「設計」と「施工」の両看板を掲げたのです。その思いを忘れず、昭和、平成、令和と歩み続けてきました。
また建築物の木造化や木質化によって脱炭素社会に寄与し、地域に影響ある建築を残し、社会的責任を全うする。そのためにも日々、研鑽し、“技術のサン工房”として、戸建て注文住宅、施設建築、リフォーム・リノベーションに感動と満足を提供できる、信頼の会社づくりに邁進する所存です。

株式会社サン工房
代表取締役