2021.10.06 増楽町の家 敷地調査から基本設計まで〈増楽町の家〉

敷地調査

築30年を超える3階建ての建物を、二人暮らしの平屋へ建て替える計画です。敷地は南北に接道し、北方にはJRの線路が近接しています。日照にも恵まれ、電車の音はするものの車の通りはさほど多くない、のどかで居心地のよい土地です。将来的な周辺環境の変化、日々の暮らしの中での車の出入りや徒歩での道のりなどを想像しながら、駐車計画や庭、LDKなどの配置計画を進めていきました。

ヒアリング

設計にあたり、「物語」と呼ばれる冊子にこれからの暮らしへの想いや、ご要望を書き込んで頂きました。今のお住まいは以前は住居兼事務所として使われていたもの。30年以上の年月を経て、雨漏りなど方々に痛みの出てきた、しかしながら思い出深いお住まいです。修理をしながら住み続けるか、他に土地を見つけて新たな住まいを設けるか。様々な選択肢がありましたが、これからの暮らしが最も心地よく、そして安心した毎日になるように住み慣れた土地で、1階だけで生活が完結する平屋の暮らしとすることを選ばれました。

 

”事務所併用ではない、暮らしのためだけの建物”への憧れや、家族への”気楽にのんびり暮らして欲しい”という想いなど、ご要望とその背景に想いを馳せながら住まいの形を想像していきます。

基本設計

駐車計画と、お二人の居室をどのような配置とするかがポイントでした。南側の道路は、現在も車の出入りに使用しており、運転し慣れた道路です。しかし、北側の道路に駐車スペースを設ければ、南側には日当たりの良い広々とした庭を設けることができます。

また、それぞれの時間を大切にするお二人が、ちょうど良い距離感で暮らす為にはどう計画すべきか様々なパターンを考えてはお二人と話し合いを重ねていきました。そうして出来上がったのが、東西2つの庭を囲むH型のプランです。

駐車計画は使い慣れた南側の道路からアクセスする形に。3階建てから平屋の暮らしに住み替えるにあたり、収納への不安を少しでも減らせるように駐車スペースの上に広々した小屋裏収納を設けました。

西側の中庭は駐車スペースで視線を遮り、大きな窓を設けた和室とLDKからは日中もカーテンを開け放して風景を楽しむことが出来ます。

東側にはもうひとつの小さな中庭を挟んでお二人の居室を配し、遠目に互いの様子が見て取れる、ほどよく寄り添い暮らす平屋の形が出来上がりました。

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