瓦という素材の美しさ
先日、社内で回ってきた瓦に関する本を読みました。
瓦の美しさや製作の難しさ、そして職人の減少など、
さまざまなことを考えさせられました。
高校の修学旅行で京都を訪れた際、
京町家の美しさや寺社仏閣の繊細な建築に心を奪われたことを思い出しました。
中でも、ひときわ印象に残ったのが、美しい瓦屋根でした。
帰宅後には、図書館で瓦の作り方を調べたほど、興味を惹かれたのをよく覚えています。
瓦は、何百年経っても色あせるどころか、年月を重ねるごとに深みを増し、渋い色合いになっていきます。
いぶし瓦は、日焼けによる自然な色ムラがマットな黒色の中に奥行きを与え、独特の風合いを生み出します。
この重厚感は、つるつるした板金屋根では決して表現できないものです。
清水には、一度廃れてしまった瓦の技術を復活させ、
アロマストーンやアクセサリーなどの新たな形でその魅力を伝えようと活動している若い方がいらっしゃいました。
このような取り組みを心から応援したいと思います。
伝統が途切れぬよう、一人ひとりの関心と支援が大切だと改めて感じました。
広報 加藤