家具の役割

「腰が痛い時があるんです」

腰が痛くて椅子に座れない時、立って寄りかかって立食式に食事ができる

でも収納もできてネット関係の機器も入れられたらいいな。

そんなご要望からキッチン前にひとつの家具ができました。


建築も悩み解決の役割があると思いますが、家具も同じことが言えます。

こんな家具があったらいいのにと既製品で欲しい高さや思い描いていたものを手に入れるとなると

探すことから始まり、手に入るまで時間がかかるのですが

製作家具は使う方の身長や、どのような姿勢で、何をそこでするのかに応じて

またどれくらい収納したいかまでも選択することができます。

もちろん既製品の置き家具を好きな配置にしながら、楽しむ良さもあり

少しずつ気に入ったものを集めるのも素敵ですよね。

ただ、体が痛むのでよりかかってごはんを食べたい

できるだけ体を家具によりかかりやすいよう近づけたいなど

細かな希望がある場合は製作した方が解決になると感じることもあり

全体のコストバランスを考えながら先にしっかり作っておくところ

はお勧めさせていただきます。

家具は居場所を作ったり、問題を解決したり、たくさんの役割を担っています。

山口江梨子