断熱材のハナシ

12月に入り、冬らしい寒さを感じるようになってきました。

現場打合せなども外に居ると流石に背中が丸くなり、ついつい室内に移動してしまいます。

現在建築中の『上島の家』 でも断熱材の施工が完了し、暑さ寒さをしのげる状態になりました。
この時期だと『ダウンジャケットを着込んだ』とも言うべきでしょうか。
断熱工事が完了すると、室内では上着を脱いで作業できる状態になります。

今回は、屋根、壁とも『セルロースファイバー』という素材を使用しています。

セルロースファイバーとは、【新聞紙の古紙などを原料にホウ酸処理したものを壁に吹き込むことで断熱をする断熱材】です。

特徴としては、、、、
・現場で吹き込むことで、手の届かないような小さな隙間も充填ができる
・密度高く吹き込み、絡み合った繊維が空気の層をつくることで吸音性が高くなる
・素材が元々木質系で、木質素材がもつ吸放湿性能によって調質効果も期待できる

『断熱材』と呼ばれる商材は多種多様あり、それぞれに長所・短所があります。
加えて昨今は、住宅の断熱性能の引き上げにより、より高断熱化が加速しています。

性能値も大事ですが、意匠性や、コストバランスを加味しながら、長期的な視点でお客様にベストなご提案ができればと思います。

杉浦和寛