梅雨の設え(しつらえ)

浜松も先週、梅雨入りをしました。
今年の浜松は、今の所空梅雨の様子ですがそれでも毎日曇り空で、雨が降ったり止んだりしています。

日本には四季に加え、梅雨という季節があります。
じめじめした日が続き、1年で最も過ごしにくく感じる季節です。

現代では空調機器が発達し、それなりに快適な環境をつくれるのですが空調機器や電気が無い時代の先人たちは、この不快な梅雨を、様々な知恵と工夫で乗り切ってきました。

今回ご紹介するのは先人たちが日本の梅雨を何とか快適に過ごそうと生み出した知恵と工夫の結晶です。

現代でも十分に使えるものばかりですし、これらは使う時にエネルギーは必要ありませんので梅雨を快適に過ごせるだけでなく、省エネ効果も得られますね。

↑籐のむしろ

↑風鈴

↑スダレ

↑蚊取り線香

また新築やリフォームを検討されている方には、梅雨を乗り切る建物の設えもお勧めです。


↑天然のイ草畳はひんやりして、さらさらした肌触り。調湿効果もあります。


↑簾戸(すど)。風が通る夏用の建具。昔の日本家屋は、冬は襖、夏は簾戸をはめていた。


↑軒は日射と雨の調節装置。日本の暮らしには深い軒が似合う。


↑無垢材(本物の木のかたまりの材)と塗り壁で仕上げた室内は、調湿効果で梅雨時期でも過ごしやすい。


↑鎖樋(くさりどい)。雨の流れが見える。梅雨を愉しむ仕掛けの一つ。


↑窓の外に設けた木製格子。これがあれば、就寝時でも安心して窓を開けて網戸にしておくことができます。

大西 等