いえまもり

薪割り機の予約が入ったら。
ガソリンの残りを確認して、ホウキとチリトリ、イスを並べて。
そうこうしていると、様子に気づいた他のスタッフが
ヨイショと重い薪割り機を、一緒に起こしに来てくれる。

今日のお客さんは、築13年のオーナーさん。
軽トラックに積んだ薪を、慣れた手つきで準備して
お嬢ちゃんはせっせとほうきで掃除。
息の合った親子の所作に
薪ストーブを囲んだ
仲むつまじい暮らしの様子が
目に浮かぶようでした。

手前味噌で恐縮ですが、
サン工房の取り組みの中で
私が好きなことのひとつに
「家守り」があります。

「家守り」とは
基本は定期点検のことを指しますが
お困りごとの対応だけに留まらず

薪ストーブをお使いの方に薪割り機をお貸ししたり、

ペレットストーブをお使いの方に、
ちょっとでもお安くペレットをお使い頂けるよう
何十袋もストックして販売していたり、

(仕入れの日にはスタッフみんなで腰を気遣いながら倉庫へ運び入れます)

ストックした木材を年に一度、無料でオーナーさんにお配りしたり

(点検に伺うと、DIYしたポストや棚を見せてくださいます)

夏休みに加工場でお子さん達と椅子づくりに励んだり

(椅子の設計、手順書作り、当日のサポートまで若いスタッフ達が音頭をとりました)

またそんなとき、
「設計の○○さんは今日いるかな」
「お子さん大きくなりましたね」
と交わす会話も、
暮らしに寄り添う「家守り」ではないかと思うのです。

お引き渡しは家づくりの道半ば。
その後のお付き合いの中に、作り手の責任がある。

と言うとなんだか堅苦しいですが、

“気分良く過ごせているかな“
という、作り手としての
その後の暮らしへの関心が
自然と家守りの取り組みになり
これまでと、これからの
オーナーさんの暮しを支えていく。

そんな関係を築き続けていけたらと思います。

鈴木孝明