振る舞いを整える

以前に、ハンス・J・ウェグナー展に行った設計スタッフのブログがありましたね。(※ブログのリンクはこちら)

私は都合がつかず、観に行けないまま終わってしまったのですが、その代わりに、その展覧会の家具の提供者である織田憲嗣氏のインタビュー動画をよく見ていました。

織田氏の言葉はどれも印象的で心に響くものが多く、何度も見返しているのですが、なかでも印象に残っている言葉は「本当に良いものは、それを使う人に振る舞いを要求する」という一言です。

少し背筋が伸びるような言葉ですが、同時にとても腑に落ちる感覚がありました。

たとえば、お気に入りの椅子に座るとき。
自然と姿勢を正したくなったり、少し丁寧に時間を過ごしたくなったりすることがあります。
私自身、家具や道具はできるだけこだわって選ぶようにしていますが、やはりそうしたものに触れると、気持ちが少し整い、日々の暮らしが豊かになるのを感じます。

良い家具や良いものは、ただ使うための道具というだけでなく、使う人のふるまいをそっと整えてくれる存在なのかもしれません。

織田氏は動画の中で、「空間の質は、そこに置かれる家具やインテリアアクセサリーによって決定付けられる」とも語っていますが、だからこそ、家具も含めて空間を考えていくことが大切だと思うのです。
そうした視点を持って提案できる設計士でありたいと思います。

藤井

設計者ブログ

前の記事

庭と窓