第27回静岡県住まいの文化賞において「幸漆の家・幸然の家」が優秀賞を受賞しました

この度、第27回静岡県住まいの文化賞において「幸漆の家・幸然の家」が優秀賞を受賞しました。

住まいの文化賞は、自然・風土・伝統文化など地域の特性を活かした住宅を表彰する制度です。住まい手と設計者・施工者が協調し、住まい手のライフスタイルを設計者がどのように受け止め、どのように応えたか、施工者はどのような技術によって実現したか、そして住まい手はその結果どのように住みこなしているかを評価します。

2年に一度開催されており、サン工房は今回で4回連続の受賞となります。


【設計者のコメント】

幸漆・幸然の家は、間口が狭く奥行が長い敷地形状で、街道沿いのため近隣の建物も非常に近接して建っています。

このような環境の中でも、親世帯と子世帯が、出来るだけ長く良い関係で、お互いに居心地よく暮らして頂きたい。
そういう想いで設計をさせて頂きました。

「共通の客間を間に挟んで距離を取る」「天窓や高窓による採光の工夫」など講評の中で評価されたポイントが設計していく上でとても重視した点であった所が設計者としては、何よりも嬉しかったです。
またこの家の実現にあたっては施工面でも多く方々の知恵と工夫に助けられました。
効率的に工事が進められるよう建物を東西に分割して工事したり既存の蔵の材を再生するために、材木、解体、大工、家具、建具、塗装、庭など多くの職人や業者さんに多大なる知恵と技術の協力を頂きました。
さらにお施主様自ら、工事前、工事中に、近隣の方々と円満な関係を築いて頂き何とか無事完成させることができました。
今回頂いた優秀賞は皆様の努力に対して頂いた賞だと思います。この場をお借りしまして幸漆・幸然の家に関わって頂いた全ての皆様に感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
有難いことにサン工房としては今回で4回連続の受賞となりますが、毎回、初めから賞を狙っていることはなく、一棟一棟、お施主様と良い家をつくるために一所懸命取り組み、後になってから、その取り組んだ結果をご評価頂いての受賞となっています。

これからもその気持ちは変わりません。
お施主様と共に良い家をつくり続けていきたいと思います。

過去の受賞歴はこちら

また、「幸漆の家・幸然の家」では時代家具の修復をし再利用しております。
その様子はこちらで紹介されております。