二階建て 夕陽に染まる家
その大屋根は陰翳の一編の叙景詩です。
敷地のすぐ横を流れる馬込川の堤防の桜並木を存分に楽しめるよう、建物の方位を横に向けて振り、視線が抜ける工夫を施した「夕陽に染まる家」。片流れの大屋根がつくる印象的な外観フォルムが周囲の田園風景に調和しています。また、不整形な敷地形状を最大限に生かすため、建物の形を「くの字」に曲げ、パブリックとプライベートを明確にゾーン分けした内部空間も大きな特徴です。平屋のような重心が低い外観と、目線を低くした空間設計が、住み手の飾らない清廉な暮らしぶりを象徴しています。
馬込川の堤防の桜並木を楽しむダイニング
ダイニングにある大開口から桜並木を楽しみつつ、
緩急のある庭と一体化し空間に広がりを感じさせる。
床板はアメリカンブラックチェリーを使用。
ダイニング横に配置されたキッチン
キッチンの窓からも桜並木を楽しむことができる。
シンプルで清潔感のある洗面脱衣
タイル張りの床が洗練された美しさを放つ。
洗面脱衣のタイルと統一された浴室
造作ならではの特別な空間となり、日頃の疲れを癒す。
夕陽に染まる家(ゆうひにそまるいえ)
●二階建て
●竣工年/ 2015年5月
●所在地/ 静岡県浜松市浜北区
●施工面積/ 120.19 ㎡
●敷地面積/ 365.69 ㎡

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