玄関

 

築27年ほどの物件をリフォームしたお住まい。

玄関には、お施主さんのお父さん(一級建築士!)が営まれる木材店で譲ってくださった無垢板を、下駄箱の天板と式台に使わせていただきました。

既存の窓を覆う障子は、サッシを空間に馴染ませながら、日中にはやわらかな光で壁や無垢板をつつみます。

玄関はお出迎えの場所であり、疲れて帰った家人を癒す場所でもあります。飾りたい人、広々と感じたい人、すっきりさせたい人、和が好きな人。そんな好みを伺いながら、家具のデザイン、素材感、床の意匠、照明の選択や見え方などなど、いかに魅力ある空間にするかを考えるのが楽しいのも玄関です。

そうして出来上がった玄関に、お施主様の素敵なしつらえが並んでいました。こうした暮らしの様子を垣間見ることは、家づくりの仕事の醍醐味でもあります。

リフォームがひと段落したら、お父様をお呼びするとのこと。玄関の引き戸を開けたとき、どうか喜んでくれますように。

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鈴木孝明