木の外壁




オーナー様宅の外壁、玄関ドアの塗装メンテナンスを行いました。
庇のある玄関ですが、雨水のはね返る土間付近は色あせが見られ、再塗装しました。
メンテナンスでは、ヤスリで木部全体の塗装を削り取りとった後、新築時と同様の塗料で塗装します。
木材の乾燥が進むこともあり、新築時より塗料の吸込みが良く、蘇ったかのようにきれいな色合いになります。
「木を外壁に使用するとメンテナンスが大変ではないか」と質問されることがあります。
確かに、雨や紫外線が当たる部分はメンテナンスが必要となりますが、(物理的に)手の届く範囲では比較的簡単に行うことができます。数年に1度メンテナンスを行えばきれいな状態を保つことができ、何より、工業製品にはない視覚的な柔らかさ、温かさが感じられます。木材特有の手触り、香りは他の材料に代えがたいものがあります。
「良い材料を適所で使う。」
設計者として経験とアイデアが問われるところです。

増田光

スタッフ

前の記事

清浄明潔の頃
スタッフ

次の記事

木材の継手