瓦職人の仕事

歴史的な建築物を見渡すと東洋、西洋問わず、屋根材として瓦は、数多く使われてきたことがわかります。
現代の建築物においても瓦という素材は受け継がれていますが、それは人々の生活を守り、育むといった機能面だけでなく、瓦の屋根が連なることにより、風景としての美しい街並みを形成していると思います。

瓦に求められる性能は、防水性、防火性、断熱性、遮音性、耐久性、耐震性などが挙げられます。
屋根の材料によって一長一短がありますので、各屋根材の性能を活かすように選定することが望ましいと思います。
瓦葺きは、のさ(鈍角)、かね(直角)、かぎ(鋭角)、桟瓦のむこう跳びや尻跳びと呼ばれる歪みを調整し、適所に使い分ける作業が「瓦より」といいます。
袖瓦や、一文字軒瓦の継ぎ目が、わからないように平らに葺くための作業を「合端施工」といいます。

これらの作業は、職人の高度な熟練された技術が必要であり、日本の家の文化に欠かせない職人技術の一つかと思います。
さらには、減少する瓦職人と技術継承に、役にたつように建築業界の一翼を担っていきたいと考えます。

松井 進