設計者ブログ

戸建リノベ・店舗増築 08【サッシを交換する】

築35年の戸建住宅の増築リノベーション。

無垢の木・自然素材を使用したプライベートヘアサロンの計画です。

前回は基礎工事についてお話しました。

今回はタイトルにもあるようにサッシの交換。

中古字委託

こちらの掃き出しサッシを交換します。

リビングのサッシなのですが35年前に設置したもの。

・開閉時にがたつきがあり、隙間風がある。

・網戸がスムーズ滑らない。

・シングルガラスで結露がある。

・窓際の冷気が。とても寒い。

など、生活する上でストレスを感じていると聞いていましたので、今回の増築工事に併せて交換することにしました。

「交換する」といっても、住みながら工事をしていますので1日で行わなければなりません。

天気が良い日を狙い、朝家族が出かけるのを見届け、急いで作業にとりかかります。

サッシ解体

まずは既存サッシの取外し。

周囲の外壁を最小限の範囲で解体し、サッシ枠を取り外していきます。

窓リノベ

無事、外れました。外壁内側の構成を確認し、復旧の計画を立てます。

サッシ業者から新設サッシの枠を届けてもらい、交換のための下地作りにとりかかります。

サッシ交換

既存の床に併せてサッシ枠をセット、巾と高さが少し変わるため壁の下地を調整し枠を取付けます。

(※この高さでの作業はヘルメットをしないと危険です。)

サッシ廻りは防水テープを貼り一次防水と気密を確保。

外壁復旧は先の工事ため、応急処置として防水措置をします。

窓ガラス

枠を取付けたらサッシ業者に連絡し、サッシ本体を取付け。

壁に張ったシルバーのものは防水シートです。

サッシ交換

ここまで作業が進めばとりあえずひと安心。

お子さんが帰ってきました。もう夕方です。

リビング

家の中から。解体範囲は最小限に。後日、壁紙の張替えを行います。

右側のベニヤは改修部分との境になる仮設の壁。工事中はこのような状態で暮らしています。

窓リノベ

生活に支障が出ないところまで作業をすることができました。

大工も私もほっとしています。

YKK

今回採用したのはYKKAPの「エピソードⅡ」という商品。性能とコストのバランスが良く、補助金にも適応しています。

この工事では「先進的窓リノベ事業」を利用し、工事費の約50%を補助金でまかなうことができました。

(2024年度も継続している補助事業です。詳しくは→こちら)

またサッシを交換するとどの程度効果があるのか、以前のブログで解説しています。

設計士のコラム;なぜ、窓を断熱すると良いのか?
(文字をタップでリンクします。)

これで増築のための準備が完了しました。

次回から、増築部分の構造体を組立てていきます。

 

続く。

設計:増田