リフォーム事例

ヒートショック対策

「ヒートショックに気をつけましょう。」

この言葉を聞いたことがある方は多いと思います。

高齢者の浴室内の死亡事故は年間約5,000件、

そのうちの多くは急激な温度変化による血圧の変動(ヒートショック)だと言われています。

この数字は交通事故の約2倍という消費者庁のデータ(下グラフ)があります。

ヒートショック対策として、家の中の温度変化を減らすことが重要です。

方法は様々ありますが、今回は脱衣室と浴室に暖房機器を設置した事例を紹介します。

脱衣室には壁付けの暖房機、浴室には天井付の暖房乾燥機を設置しました。

それぞれ、壁付のリモコンで操作します。

まずは浴室換気暖房乾燥機から。

ユニットバスの天井にはもともと換気扇が付いていましたが、暖房乾燥機に交換します。

天井裏から見たところ。人が入って作業しますので、ある程度のスペースが必要です。

機器設置後、電源工事と換気線ダクト工事を行います。

カバーを取り付け、浴室工事は完了。

次に脱衣室の暖房器具設置工事です。

天井裏から電気配線を取り回し、暖房機を壁に取り付けます。

こちらも計画通り設置が完了しました。

残すはリモコンの取付と分電盤への電源接続工事です。

この家は分電盤が脱衣室内にあった為、電源接続は比較的簡単に行うことができました。

分電盤までの距離が長い場合、事前に配線経路を確認しておく必要があります。

それぞれの機器のリモコンを取り付けて工事完了。作業時間は半日でした。

浴室暖房乾燥機は「入浴中/入浴前」という設定や衣類乾燥モードがあります。

またどちらも「涼風」設定がありますので、夏は扇風機代わりに使用することができます。

今回の工事は解体部分が少なく、その分コストも抑えることができました。

1日の疲れをとる入浴を快適に、そして自身の健康のために、温熱環境を整えることは大切だと思います。

 

設計:増田

 

今回設置した機器はこちら → TOTO「三乾王」「洗面所暖房機」