現場ブログ『ボヤキあり』

浴室改修工事 15【リノベーション・躯体補強施工編 躯体詳細後編】

築年数、約26年目を迎えるお住まいの浴室改修工事です。

前回に引き続き、構造躯体の骨組み完了説明です。

繰り返しになりますが、先ずは全体画像から。

前回はA面の詳細説明でしたので、続いてB面とC面の詳細説明です。

それではB面から見比べていきましょう。

同様に計画図と実施工を見比べてみてください。

A面と同じく、こちらも計画図と比べても遜色のない施工ができているのがおわかりになりますでしょうか。

同様に完全完璧にはいかないですけどね。

各部材も計画に沿って入っており、各仕口部分には補強金物も取り付けられています。

ただ、向かって右側筋交いを取り外すことができなかったので、施工可能な範囲で対応しています。

相変わらず字がヘタクソです 泣

こちらが下半分の拡大画像です。

こちらが上半分の拡大画像です

既存の筋交いを取り外したかったのですが、この面は真壁となっており、かつ反対面は残す壁となっていたので、ここは妥協せざるを得なかったところです。

間柱材と筋交いがくっついており、かつこの材に残す側の壁下地が取り付いていたので無理でした。

これも耐震補強工事における“あるある”ですね。

その時は、あまり固執しすぎず考え方を柔軟にして、フレキシブルに対応していくのがベターかと思います。

 

『プロなのに、そんな事もわからなかったの?!』

 

この職に就いていると極稀に耳にする痛い言葉です。

注)もちろんこちらのお宅様ではございませんのでお間違いの無いよう。

お恥ずかしながら事実反論もできません。

心に奥深くグサっと突き刺さる言葉です・・・

でも・・

正直に言えばプロにだって即座にわからないことだってあります。

開き直りじゃありませんが、それもまた事実です。

しかし、そのような場面に直面したとしても、知識や知恵また経験値をもって、なんとか臨機応変に対応しなければならないのも、それもまたプロとしての仕事の領域と責務なんだと思います。

そもそもプロってなんだろう?

どこからがプロなんだろう?

何をもってプロとするのか?

世間に認められるプロってなんだろう?

自分は本当にプロなの?

それはだれが認めたの?

たまにですが、こんなことも考えたりする時があります。

職業適性、、能力、、技術、、正確さ、、諸々

生計を立てている点は除いたとして、プロフェッショナルとアマチュアの境界線ってどの辺りなんでしょうかね。

プロフェッショナルと呼ばれている人達も、その領域の巾は広く本当に様々な要素があるので、きっと明確な線引きは難しいような気がします。

 

きっとこの先も様々な状況に直面しますが、クライアントに安心の提供を心掛けていきたいです。

安心していただけるとはどういうことか。

どうしたら安心していただけるか。

信用、信頼、安心、と良く耳にする言葉ですが、どれも一朝一夕に思っていただけることではありません。

都度、日々の喜んでいただける対応の積み重ねを繰り返して、ようやくこの言葉に辿り着けるのだと思います。

『やっぱりプロだね!』

『さすがプロだね!』

『お願いしてよかった!』

こんな風に言われたら、それはもう冥利に尽きますよね。

お客様からこのような言葉を頂戴できるよう、これからも日々精進していきたいと思います。

ごめんなさい。少々ぼやいてしまいました。

 

それでは最後にC面を見比べていきましょう。

同様に計画図と実施工を見比べてみてください。

こちらも計画図と比べても遜色のない施工ができています。

特にこの面におきましては、耐力壁の配置がないので幾分かは気が楽になります。

それにしても字ヘタ 泣

こちらが下半分の拡大画像です。

ホールダウン金物もしっかり取り付きました。

基礎にアンカーボルトが打ち込まれていますので、『基礎』と『柱』が補助金具とホールダウン金物を介して完全につながっています。

直接柱を下へ引っ張ることができていますので、地震時における柱の引抜き力に対してもより安全性が増しています。

こちらが上半分の拡大画像です

 

これにて、A面、B面、C面における躯体骨組みの全てが完成となります。

皆様ここまで閲覧いただき誠にありがとうございました。

工数はたくさんありましたが、おかげさまで質実共にとても頑丈な骨組みとして復旧が整いました。

大工職のお二方、ここまでの作業大変お疲れ様でした。

でも、これで躯体補強の施工が終わりではありません。

“骨組み”と“耐力壁”を合わせて躯体補強と耐震補強が完全体となります。

もう少しだけ補強工事が続きますが詳細は次回にて!

長かった躯体補強も次回完結となります!

 

現場監理 金原