現場ブログ

“想いを形にする”現場監理を目指して

前回に続いてですが、弊社では現場監督業務のことを現場監理といい、一般的には現場管理という業務に該当します。

あくまでも一例となりますが、昔から現場管理の四大業務として言われているのは、安全管理、工程管理、品質管理、原価管理、この四業務があげられます。

今の時代でもこの四業務の軽視はできないものの、昔と比較するとその価値観は幾分か希薄傾向にあるのかなと感じています。

たしかに一昔前まではこの業務が最重要視され、この業務のみでよかった時代もありますが、昨今では家づくりにおけるプロセスそのものが大きく変化しておりますし、お客様との関わり方もより密接でより良好な関係性が必要とされる時代へと日々変化しております。それに伴い時代と共に求められる内容も当然として変化してきています。

一例を挙げますと工事中における写真の送付などもその一つにあげられるのでないでしょうか。

今ではほとんどの方がスマホを所有しておりますので、SNSやLINEなどでも情報を受け取ることが出来ますし、専用のアプリを用いて情報を共有したりすることもできる時代となりました。

家のつくり方そのものの基本形は極端に変化していないものの、家づくりにおけるそのプロセスと、建築のスタイルが大きく変化してきていると、他社さんも含めて強く感じているのかなと思います。昔のようにただ単に管理を業務として生業とするだけでは通用しない時代になっています。

でもどんな時代であっても、家づくりにおいてお客様にはそれぞれの大切な“想い”があります。

もちろん新築、リフォーム問わずです。

何度も繰り返しになりますが、部是は“想いも再生する。”です。

その中で私の現場監理の仕事は“想いを形にする”ことが主な仕事と考えています。

住まい手にも想いがあるように作り手側にも同じように様々な想いがあります。

お客様の想いを汲み取り少しでも雰囲気良く造り上げることで、それは唯一無二のオンリーワンの仕上がりになります。

お客様からいただける笑顔と、喜んでくれることこそが何よりの原動力です。

それを可能にする為に、通常の建築計画図面だけではなく詳細な施工図も作図したりします。

綺麗に作図することはもちろん大事なことですが、現場の職方にいかにその想いを伝え、いかに形にしてもらうよう指示することも、今の時代における大切な現場管理業務の一つではないかと考えます。

それはただ単に作るということだけにとらわれず、カスタマーサポート、設計、現場監理においてそれぞれに想うことがあり、そのそれぞれの想いを共有し合い、お互いのベクトルを合わせて作り上げることで、より完成度の高い仕上がりとなっていきます。

基本的には計画図面に基づいて家づくりを進めていくことは大前提ではありますが、そこにどのような想いを込めるかによって完成形に差が生まれてきます。

当たり前のことですが、想いや雰囲気を重視しただけの作りだけではダメであり、しっかりと理論に基づいた施工であることが土台になければいけません。

現場監理:金原