平屋 片影の家
影を愉しむ家
片影は、夏の強い日差しも午後になると少しずつ傾き、木蔭、家の蔭、塀の蔭ができてくる。その蔭を人々が求めて歩く様を言います。伝統的な笠井の街並みにもふさわしい家を覆うような深く低い軒は、夏には、涼しげな影を落とします。
家の前の南に面した道は、学校へ通う小学生や、近隣の人たちの往来があるため、背の高い板塀で、家と道の間を仕切り、LDKからの南の眺めに落ち着きを出しました。建物はL字型平屋の派生形として、タタミコーナー北に、坪庭を作りました。南の寝室の一角の書斎コーナーからは庭や、南の通りが眺められます。キッチン上に、たっぷり収納できる小屋裏収納を設け、懐かしい固定梯子で上がれるようにしました。
片影の家(かたかげのいえ)
●平屋
●竣工年/ 2019年3月
●所在地/ 静岡県浜松市東区
●施工面積/ 130.83 ㎡
●敷地面積/ 316.58 ㎡

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