1ヶ月後に上棟を控え、お施主さんを加工場見学にお連れした日のお話です。
場所は都田の構造材加工場。
「匠ときの市」という催しを開いた場所です。

(催しの様子はこちら)
ハレの日を終えて本業に戻った加工場では、窪野大工さんが丁寧な手仕事に勤しんでいました。

加工場には土台や、柱、梁といった構造材が積み上がり

加工箇所の印を付けた構造図と

一覧にした番付表を行きつ戻りつしながら

熟練した手さばきで仕口、継手が形作られていきます。

必ずしもみなさんご案内できるとは限らないのですが、機会に恵まれた際には、こうして伝統技術を活かした家作りの様子を直接ご覧いただいています。

それに加えて、棟梁をお施主様にご紹介し、お客様を棟梁にご紹介することで「この人がこれから我が家を建てていくのだな」「この人のために、これからの働きがあるのだな」という心の通った家作りを始めるための、大切な時間となればと思っています。
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そうしていよいよ、上棟当日。
各々の現場から大工衆が集まり、息の合った仕事で無事に上棟を終えることができました。