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再生
前回につづき、築27年ほどの物件をリフォームしたお住まいについて。
建物は「フォルクスハウス」という、建築家の秋山東一氏が考案した企画住宅です。
多くの著書で知られる建築家の伊礼智さんも、ブログで「フォルクスハウスがなければi-worksはなかった」と仰られています。
そんな住まいのリフォームに携われることを光栄に思いながら、設計・工事を進めていきました。
吹抜兼階段室をLDKの中央に据えた、開放的で魅力あるお住まい。
そうした魅力を大事にしながら、大きな間取りの変更はせず、子育て世帯の暮らしやすさに配慮して、設備や収納を充実させる計画でした。

広々とした土間空間はWICと玄関に分けて、今後、部活の道具などを隠して置ける奥行ある土間収納と、いろいろな飾りをしつらえられる腰高の靴箱を設け、本物の素材感と和の印象でおもてなしをする玄関としました。


L型のキッチンをブラックチェリーの腰壁で覆い、その先に同じ素材のカップボードを造作することで、LDKに入ったときに統一感のある意匠となりました。

リビングのエアコンは収納と一体となった格子で隠し、すっきりとした印象に。和紙風の布生地を挟んだガラス建具が、空間に広がりを与えながら、ほどよく視線を遮ることでリビングに落ち着きを与えてくれます。

子供と一緒に入れるようにサイズを広くした浴室の隣には、忙しい朝時間に並んで身支度が出来る広々とした造作の洗面台と、共働きの家事を助けるガス乾燥機が並びます。新しい家族の暮らしに沿うように、意匠も使い勝手も大きく変わりました。
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以前の私は、愛着ある住まいを永く住まうことに魅力を感じ、リフォーム業界に長く携わっていました。
しかしながら、住まいづくりを考えるご家族には、リフォームと新築の2つの選択肢を前に悩まれる方もいらっしゃいます。
そんなとき、以前勤めていた会社では、私は立場上リフォームのことしかご提案が出来ず、新築の営業担当と横に並んで、競うようにご提案をする他ありませんでした。その違和感が、サン工房での仕事を選んだ理由の一つでもあります。
今回、土地探しからお手伝いさせて頂き、結果としてリフォームのお手伝いをするに至ったことは、「このご家族のこれからにとって、一番は何だろう?」と一緒に考えることが出来たということであり、まさに私が望んでいたことでした。
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お引越しからしばらく経ち、ご訪問した日。
最初にお会いした時に望まれていた通りに、陽当たりのよい南側の窓に面したLDKの、その窓をひろく開けて暮らす様子は感慨深いものがありました。
ご家族の暮らしはまだ始まったばかり。
これから末永く安心して暮らして頂けるように、個人として、組織として、住まいの守り手であり続けたいと思います。
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鈴木孝明