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なぜ悪いのか
設計者ブログ好みの服が見つかって、買ったらなんか違った、試着しとけばよかった、、、モデルの人が着ているのはカッコいいのに。
その人の体形や顔、キャラクター、同じものを選択しても人によって合う合わない経験は誰にもあると思います。
また、好きなものだけを寄せ集めて身に付けても、上手くまとまらない経験も同じですね。
プロのスタイリストは客観的により多くの情報や経験から、その人に合った、またその場に合ったファッションを提案できます。
建築の世界でも、同じ素材、同じつくりだけどなんか違う、、という体験をします。それが安価な素材であればある程、使い方が問われ、上手く溶け込めば品よく見え、間違えればチープに見えてしまいます。
ファストファッションの着こなしと似ているかもしれませんね。

ずいぶん昔ですが、家具やインテリアデザインで著名な「倉俣史朗」氏が手掛けたバーを訪れたことを思い出しました。
使っている素材は、決して高価なものばかりでなく、ホームセンターでも手に入るものもあります。
見せ方の工夫、色や形状、照明、家具、様々な組合せにより全体が成り立っておりますが、よくあるバーのイメージとは異なり、コントロールされた情報量で、とても品のある空間を体験できます。

簡単に真似てみようものなら怪我をするのは想像に容易く、恐らく吟味に吟味を重ね、施工中にも細かな所に手間を掛け質を上げていったのだろうと察します。
お客様がイメージされている事と、現実とを上手くすり合わせていきながら、私たちは多くの経験から提案を引出せるように常に準備しなければいけません。
画像を眺めて判断するだけでなく、実際に触れて体感し、なぜそれが良く見えるのか感じるのか、
またその逆、
「なぜ悪いのか。」
を徹底して追及し、否定しづらい時代、何でも「前向きに!」という言葉でごまかさずに、忖度なく正直に向き合い、ひとつひとつ根拠のある設計を積み重ねていきたい。
岡本
